歌いながら聴きながら浜辺をスロージョグする爺さんのブログ

ジョグりながら一人カラオケそして飽くほどに聴くアルバムはジャズをメインにPOPS、J-POP、クラシックなんでもかんでも!v^O^v!

姿を消した農村の「生活改善運動」


前の家のおばさんが亡くなったので、お通夜〜お葬式のお手伝いをした。


最近は自宅での葬送がまったくと言っていいほどなくなったので(そうは言
ってもここ10年ほど前はまだあったが)斎場でやることがほとんどだ。


自宅での葬儀の場合は、5〜6戸からなる隣保班と言う自治会の単位組織が
あって、ご遺族以外のメンバーが葬儀の一切を取り仕切った。


1.葬儀の手配すべて
2.香典の管理から支払いまで
3.一番近い家は臨時の「まかない所」になって、遺族をはじめ隣保班そ
  の他関係者の飲み食い一切を「婦人会」主導で行う(茶菓子の買出しまで)


などなど全てを隣保班総出で行った。


普段あんまり話をしなくても、そのとき出現する濃〜いコミュニケーション
が[村]の共同体意識を強化していた。


もちろん、みんな大好きでやっているわけではないが、仕方なくというより
も、もう少し楽しい時間であったような気がする。


だから、最近の斎場での葬儀ではそのような独特のコミュニケーション空間
は消滅し、ただ少し疲れるだけの[村]になってしまったような気もする。


もちろんこの隣保班による葬儀の履行は、さかのぼれば戦後のGHQ主導
による農村の「生活改善運動」によるもので、その尖兵となった
「農協婦人会」の存在は圧倒的なものであった。


さいころそのような「婦人会」のおばさんたちに連れられて、あっちこっ
ちに旅行などに行った経験のある私などは、おばさんのいうことには逆らえ
ないと言う強度なすり込みがあって、おばさんにはこの歳になってもなにか
かわいがられるのだが、いつまでも頭が上がらない(^__^;;;


心より、ご冥福をお祈りいたします m(__ __)m