コードを眺めている膝の隙間から
真っ赤なシュラフに点のように
白い羽毛が顔を出している
昔そこにはセロファンテープが貼ってあって
羽毛がそれ以上飛び出してこないように
よけいなことをしていたものだ
そんな心配をしなくても
このコルソーの羽毛シュラフは
少しばかり穴が開いたって
ヘイキノヘイザニデキテイルンダ
あったかいなー
うれしいなー
あったかいなー
うれしいなー
そんな気持ちを軽々とつつんで
白い雪のような羽毛を見せてくれている
真っ赤なシュラフ
コルソーのシュラフは
気持ちまであったかくなるよ
ほら、コードの林から
早く調べてちょうだいなんて
while()君が言ってるし
fork()君なんか
もう痺れを切らして
親プロを探して!親プロを探して!
ってせがむから
あったかくって
もう、sleep()君をよぼうなんて
いけない考えを起しそうだったけれど
それじゃー
探しに行ってあげるとするかなんて
ぼーっとまた赤いシュラフを眺めている