この二年ほどの間に、いままで自分が属してきた組織や人間関係など
自分を支えてきたと思われる諸々の自分を取り巻く星雲のようなものを
すこしく性急なほどに脱ぎ捨ててきたように思う。
なぜこのようにストイックなまでにカンケーの単純化を急いだのか
自分でもよくわからない。
しかし感じるのは、何かがそうさせると言うことだけだ。
自分の中の何かがそれを要求して、私にそうさせる。
自制できないほどにそれは突き上げてくるのだ。
もちろん、私は混乱する。
うすい衣を一枚剥ぎ取るたびに、ひりひりと皮膚は痛む。
いやそれは皮膚の痛みなどではないのかもしれない。
最初のころはその痛みとなんともいえない不安感で
自分がどこにいるのかさへわからなくなるような
今まで感じたことのない所在無さに悩まされる。
しかし、最近少しわかってきたのは
それが必要なんだと言う確信のようなものだろうか。
確かに、一枚一枚衣を剥ぎ取るたびに、痛みは伴うのだけれど
それは必要なものなのだということ、そしてそれがとても
大切なものだと言うことが・・・
そうね、なんなんだろう
不思議だね人間って
いくつになっても変わることはかわらないんだね
なんかうれしいよね
なんか楽しいよね
明日の自分はどんなんだろうってね