クリアでノイズのない
美しい映像は
確かに心地よいかもしれない
けれど
いまこうして
アナログのレコードを
聴いていると
いろんなことが
頭の中を駆け巡って
いろんなことを
思い出させてくれる
デジタルの
美しい映像も
（リアル）な音も
たしかにそれは
それで美しいのだけれど
なんだかね
頭の中が
ぐるぐるしないんだ
いまここに
映像の伴わない
そんなに（リアル）じゃないけど
いましている
ほんとうに
いましている
音がネットに
流れたなら
きみの頭は
ぐるぐるぐるぐる
ぐるぐるぐるぐる
ぐるぐるぐるぐる
って回りだすにちがいないと思う
ぐるぐるぐるぐる
ぐるぐるぐるぐる
ぐるぐるぐるぐるっぱ！
どんなイメージでも
どんなリアルな音でも
きみの頭の中で
ぐるぐるぐるぐる
ぐるぐるぐるぐる
ぐるぐるぐるぐるっぱ！
って魔法のように
出てきやがる！
そんなほうが
僕は好きだけど
きみはどうだろうか
